行方不明の家族を捜すキツネと、アラスカに住む孤独な父親との絆を再確認する息子、2つの平行するストーリーを描くサードパーソン型探索ゲーム。プレイヤーはキツネを操作し、次第に生命の源へと導いてくれると同時に、死への理解も深めてくれるような、心を打つ美しい旅へと出かけることになる。旅路の途中、プレイヤーは息子の人生に関わる物や彼の記憶を見つけながら、The First Tree(はじまりの樹)を目指すキツネの物語と交差していくストーリーを体験する。操作は方向キーによる移動とジャンプのみで戦闘要素はない。クリアまでのボリュームは約2時間。
SIE JAPANスタジオとフロム・ソフトウェアが共同開発したVRアドベンチャーゲーム。古典的アドベンチャーのVR化をコンセプトに、温かくもミステリアスな物語が展開される。Deracineとは、「根無し草」「はぐれ者」「故郷を失った人」を意味するフランス語。舞台となるのは、人里離れた古い寄宿学校。プレイヤーは“止まった時の世界”に住む妖精として、少年少女6人と年老いた校長先生に関わることになる。別の時間を生きているため、人間は妖精を見ることができない。誰からも見えない存在であるプレイヤーは、止まった時に干渉し、異なる時に移動しながら、間接的に子どもたちと関わり、物語を紡いでいく。止まった時の世界には、子供たちの思い出が、姿は幻影となり、言葉は言霊となって残る。それは、プレイヤーが子どもたちを知り、物語を共にする、大きな手掛かりになっていく。