本作は深刻化している環境問題に関心を持ってもらうための、開発者からのメッセージである。ゲームを通じて「海の酸性化についての問題」「温暖化による極限氷河の問題」「サンゴ礁の白化」などを知ってもらい、プレイヤーに何らかのアクションを期待すべく開発が始まった。なお、収益の一部は海洋・沿岸保護支援団体に寄付されるという。開発元のTigertronは、「Child Of Eden」や「ルミネス エレクトロニック シンフォニー」のプロデューサーであるジェームズ・ミルキー氏が設立したスタジオ。インディーゲームの祭典BitSummitを立ち上げた人物としても知られている。
2017年に海外でリリースされた2Dアドベンチャーゲーム。インディーゲームの祭典「Independent Games Festival 2018」でグランプリを受賞。従来のゲームが描いて来なかった、リアルな人間の感情、独創的な物語を独特なセリフ回しで描く。ゲームは横スクロールを基本とし、住民との会話やミニゲームで物語を進めていく。バンド練習でベーシストになったり車を壊したりと、主人公たちの行動と密接にシンクロするミニゲームを通じて、より不思議な世界へと没入できる。日本語化に関しては、セリフや話し言葉、手書き文字のデザインにこだわり、スラングのニュアンスを損なうことなく、世界観そのままの会話を実現。日本語でつくられたゲームのような翻訳を意識したという。