PS4の誕生とゲームの未来
- 2006年にSCEから発売された「プレイステーション3」の後継となる家庭用ゲーム機。
高精細なグラフィックに自由なプレイスタイル、全てがネットワークでつながる、次世代コンピュータエンタテインメントシステムである。 - 発売日は北米が2013年11月15日、欧州が2013年11月29日、日本が2014年2月22日。価格は41,979円(税込)。
これまで先陣を切っていた日本は、ロンチタイトルの充実と完全な形での提供を理由に、最後となった。 - そのため、日本ではPS4ソフト「KNACK」と、メーカー保証を1年追加した数量限定版が発売される。
- 開発にあたっては、ハードの性能向上が最優先だったPS3とは一転し、ゲームの作りやすさとソーシャル機能に注力。
これにはもちろん理由があり、PS3の教訓から得られたものだ。 - PS3に搭載しているCPU(Cell)はコストが高く、ハードの普及に時間をかけてしまったのが1つ。
そして独特なソフトウェア設計による難解な仕様と絶対的に少ないメインメモリが災いを生じ、ソフト開発が困難なことがあげられる。
さらにスマホやタブレットなどのカジュアルなゲームが増え、ゲーム専用機の需要が低迷する中、ソーシャルユーザーを取り込むための施策も必要になってきた。 - ゲーム機の性能だけを追い求めても「売れない」ことは歴史が証明している。
PS4はいかにしてゲーム機のシェア争奪戦を繰り広げるのだろうか? - プログラマーが「もっとも」ゲームを作りやすいハード
- ソフトの本数を増やすため、これまで二の次になっていたゲームの作りやすさを改善。
ゲーム制作者の意向を十分に反映してハードの開発を進めたという。 - ハードに汎用性のあるパーツを組み込んで開発のプロセスをPCに近づける
PS4をパソコンと同じような構成にすることで、PC仕様のフルスペックで開発を行い、そこからPS4のスペックに落とし込むことができる。
CPUやGPUはゲームが作りやすいようにカスタマイズされているので、PCゲームの移植もそれほど時間はかからない。 - PS4のリード・システムアーキテクト Mark Cerny氏によると、PCからPS4への移植は4週間、大作でも2ヶ月で完了するという。
もちろん、時間をかけてチューニングすればPS4の性能をより引き出すことができる。 - そして最大の強みは、GDDR5 8GB(メイン+VRAM)の大容量メモリ。
これはPS3(メイン256MB+VRAM256MB)の16倍に相当し、開発においてメモリの制約を受けにくいことから、生産性が格段に向上する。 - 充実したサポート体制
開発がPCベースのため、インディーズによる比較的小規模のゲームも制作しやすくなり、それをサポートする体制も日に日に強化されている。 - 例えば、サードパーティ向けに無償提供されるSCE内製のゲームエンジン「PhyreEngine」では、PS4、PS3、PS Vitaのクロスプラットフォームをサポート。
インディーズ界で定番のゲームエンジン「Unity」をはじめとする、多種多様なミドルウェアにも対応し、ソフトウェア資産は万全だ。 - 2013年6月の時点で500社以上のデベロッパーが参加しており、PS4への期待は上々だ。
PS4の誕生とゲームの未来 | PS4とは? | 最先端のコントローラー |